沖縄県本部町瀬底方言の自然談話

共通語 方言(音声記号) 方言(かな) 音声
大昔の 話ですが 場所はわからないが、おじいさんと おばあさんが 暮らしていた。 ʔuːŋkaʃinu hanaʃijaibiːʃiga tukuroːwakaraɴʃiga ʔuʃumeːtu haːmeːga kurutʃi ʼuti.  ^うーんかしぬ はなしやいびーしが とぅくろーわからんしが ^うしゅめーとぅ はーめーが くるち うてぃ. 
おじいさんは 山に 薪を 取りに、 おばあさんは 川に 着物を 洗いに 行って、 おばあさんが 着物を 洗っている時、 川の 上の方から 大きい 桃が ドボン ドボンと 流れて来て  ʔuʃumeːja jamakai tamuɴ tuiga haːmeːja kaːrakai tʃiɴ ʔaraiga ʔɴʒi haːmeːga tʃiɴ ʔarairubasu kaːranu ʔwiːmutiːkara magimumunu potoɴ potoɴʃi nagariti ttʃi ^うしゅめーや やまかい たむん とぅいが はーめーや かーらかい ちん ^あらいが ^んじ はーめーが ちん ^あらいるばす かーらぬ ^うぃーむてぃーから まぎむむぬ ぽとん ぽとんし ながりてぃ っち
おばあさんは その桃を ひろって おいしそうだから おじいさんと 一緒に 食べようと いって 大層 喜んで 家に 持って 帰った。 haːmeːja ʔunu mumu tumeːti maːsagisaruɴ ʔusumeːtu maʒuːɴʃi kamiwarujarundi ʔitʃi ʔippeː ʔussaʃi jaːŋkai muttʃi keːti. はーめーや ^うぬ むむ とぅめーてぃ まーさぎさるん ^うすめーとぅ まじゅーんし かみわるやるんでぃ ^いち ^いっぺー ^うっさし やーんかい むっち けーてぃ.
桃は まないたの 上に 置いて おじいさんと 二人で 割って 割ろうと したら その 桃が 割れて 中から かわいらしい 男の子が 生まれました。 munoː marutʃanu ʔwiːŋkai ʔutʃikiti ʔusumeːtu taiʃi sakatʃi sakasandi sakutu ʔunu mumunu wariti naːkakara ʔuʒiraːsagisaru ʼikigaŋgwanu ʔumarijabitaɴ. むのー まるちゃぬ ^うぃーんかい ^うちきてぃ ^うすめーとぅ たいし さかち さかさんでぃ さくとぅ ^うぬ むむぬ わりてぃ なーかから ^うじらーさぎさる いきがんぐゎぬ ^うまりやびたん.
おじいさんと おばあさんは 大層 喜んで 「名前は 何と つけようか」と おばあさんが 言ったので 「桃から 生まれているから 桃太郎と つけようじゃないか」と おじいさんが 言いました。 ʔuʃumeːtu haːmeːja ʔippeː ʔussaʃi naːja nuːntʃi tʃikijugandi haːmeːga ʔitʃakutu mumukara ʔumaritoːrumuɴ mumutaruːnditʃi tʃikiranandi ʔuʃumeːga ʔjabitaɴ. ^うしゅめーとぅ はーめーや ^いっぺー ^うっさし なーや ぬーんち ちきゆがんでぃ はーめーが ^いちゃくとぅ むむから ^うまりとーるむん むむたるーんでぃち ちきらなんでぃ ^うしゅめーが ^やびたん.
桃太郎は まるまると 太って 生長して 力の 強い いい男に なりました。 mumutaruːja tʃinteːti huduʔwiːti tʃikaranu tʃuːsaru ʼiː ʼikiga naibitaɴ. むむたるーや ちんてーてぃ ふどぅ^うぃーてぃ ちからぬ ちゅーさる いー いきが ないびたん.
おじいさんと おばあさんは 桃太郎 桃太郎と いって 大層 かわいがっていたのです。 ʔuʃumeːtu haːmeːja mumutaruː mumutaruːndi ʔitʃi ʔippeː kanasa soːteːru gutoːibiːɴ. ^うしゅめーとぅ はーめーや むむたるー むむたるーんでぃ ^いち ^いっぺー かなさ そーてーる ぐとーいびーん.