日本の危機言語

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イシノ シタ  [i]ɕino ɕi[ta  [連語]   0+1  (山梨県奈良田)
(1) どうくつ【洞窟】。名詞属格+名詞。ホラ(深沢1957: 126が「谷間」「洞」の意とする)は使わない。実際に近隣の山林には岩の下が広くなっていざとなれば人間が休めるところがあり、そこを指すならイシノシタ(石の下)と呼ぶ。
例文1
アノ
[a]no
イカイ
i]ka[i]
イシノ
iɕino
シタイワ
ɕi[ta]iwa
ニンケ゜ンカ゜
[nʲi]ŋŋeŋŋa
トマレルデ
[to]malelude
アソコイ
[a]θokoi
ネレバ
nele[ba]
ヨイヨ
jo[i][[jo
「あの大きい石の下には人間は泊まれるから、あそこに寝ればよいよ」
出典
小西いずみ、三樹陽介、吉田雅子(2022)「山梨県奈良田方言調査ノート」