日本の危機言語

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オカー  [o]ka[ː  [名]   2  (山梨県奈良田)
(1) おかあさん【母】。オカーは妻の意味にも使う。オカッサンは妻を意味し、母の意では使わない。
例文1
コドモノ
[ko]domono
コラー
kolaː
オカーニ
oka[ː]nʲi
ヨク
jo[ku
ヨマーレトーニ
jo]maːle[toː]nʲi
「子どもの頃はお母さんによく叱られたよ」
例文2
オカー
[o]ka[ː]
ダレカカ゜
da[le]kaŋa
キトーヨ
kʲi[to]ːjo
「お母さん、誰かが来たよ」
(2) つま【妻】。本来は母の意。自分の妻への呼びかけには使わない。
例文1
タローノ
ta[lo]ːno
オカーカ゜
oka[ː]ŋa
グアイカ゜
[gu]aiŋa
ワルイヨーダヨ
walu[i]jo[ː]da[jo
「太郎の妻が具合が悪いようだよ」
出典
小西いずみ、三樹陽介、吉田雅子(2022)「山梨県奈良田方言調査ノート」