日本の危機言語

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タタク  [ta]ta[ku  [動]   2  (山梨県奈良田)
(1) たたく【叩く】。コヅクは聞いたことがある。ヒッパタクは分かるが、あまり使わない。
例文1
ダレカ
da[le]ka
トー
[to]ː
タタイテ
tata[i]te
イルヨードーニ
ilujoː[doː]nʲi
「誰か戸をたたいているようだよ」
(2) なぐ【薙ぐ】。薙ぐにあたる語はない。棒であればタタク、鎌であればカル
例文1
クサー
kuθa[ː
ボーデ
bo]ːde
タタイテ
tata[i]te
マーサ
ma[ː]θa
ススマザー
θu]θumaðaː
「草を棒で薙いで(逐語訳:叩いて)、前に進もう」
出典
小西いずみ、三樹陽介、吉田雅子(2022)「山梨県奈良田方言調査ノート」
同源語
地点 語形(音韻・音声表記) 音声 語形(仮名表記) ア型/類 意味 出典
福井県大野市上打波 tada]ku
タダ]ク 2 叩く 松倉(2023)
宮古水納 tataki
たたき c 叩く セリック・大浦(2022)
八重山波照間 tḁtaguɴ
たたぐん˥ H 叩く。打つ。殴る セリック・麻生・中澤(2023)