日本の危機言語

日本の消滅危機方言の音声データを紹介するサイト
デキル  [de]kʲi[lu  [動]   2  (山梨県奈良田)
(1) できる。
例文1
タローワ
ta[lo]ːwa
ヒトリデ
çi[to]lʲide
チャント
[ʨa]nto
ベンキョーカ゜
[be]ŋkʲoːŋa
デキルヨー
[de]kʲi[lu]jo[ˑ
「太郎はひとりでちゃんと勉強ができるよ」
(2) でる【出る】。
例文1
アサ
a[θa]
ハヤク
hajaku
イェーオ
[je]ː[o]
デキトーヨ
de[kʲi]toː[jo
「朝早く家を出たよ」
(3) はえる【生える】。草の場合はハエルよりもデキルが使いやすい(「出る」意のデキル)
例文1
クサカ゜
[ku]θa[ŋa]
デキタ
dekʲi[ta
「草が生えた」
出典
小西いずみ、三樹陽介、吉田雅子(2022)「山梨県奈良田方言調査ノート」
同源語
地点 語形(音韻・音声表記) 音声 語形(仮名表記) ア型/類 意味 出典
福井県大野市上打波 deke]ru
デケ]ル 2 できる 松倉(2023)
宮古水納 diki
でぃき c できる セリック・大浦(2022)
与那国祖納 digir- でぃぎるん B 成績が良い 与那国方言辞典編集委員会(2021)
与那国祖納 digir- でぃぎるん B 作柄がよい 与那国方言辞典編集委員会(2021)