日本の危機言語

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フテル ~ フテル  [ɸu]telu ~ [ɸu̥te]lu  [動]   0  (山梨県奈良田)
(1) すてる・こぼす【捨てる・こぼす】。
例文1
ヤサイノ
[ja]θaino
カーオ
kaː[o
フテル
ɸu]telu
「野菜の皮を捨てる」
(2) なくす【無くす】。ウブチャールは意図的に捨てる意味で使い、なくす意では使えない(深沢1957: 168は「捨てる。物を紛失する」の意とする)
例文1
サイフー
[θa]iɸuː
フテトー
[ɸu]teto[ː
「財布をなくした」
出典
小西いずみ、三樹陽介、吉田雅子(2022)「山梨県奈良田方言調査ノート」
同源語
地点 語形(音韻・音声表記) 音声 語形(仮名表記) ア型/類 意味 出典
福井県大野市上打波 ɕi̥teru
シ̥テル 0-2 捨てる 松倉(2023)
宮古水納 sʉti
すてぃ a 捨てる セリック・大浦(2022)
八重山川平 ʃi̥tiruɴ
してぃるん 捨てる。こぼす セリック他(2021)
八重山波照間 ʃʃiɴ ししん˥˩ F 捨てる セリック・麻生・中澤(2023)