日本の危機言語

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ヨモー  [jo]mo[ː  [動]   2  (山梨県奈良田)
(1) おこる【怒る】。感情動詞としての「怒る」の意より動作動詞としての「叱る」の意。項目「叱る」参照。
例文1
タローカ゜
ta[loː]ŋa
アンマリ
[a]mmalʲi
ダラシカ゜
[da]laɕiŋa
ナイデ
na[i]de
ヨマッタダイ
[jo]matta[da]i
「太郎があまりだらしがないから怒ったのだ」
例文2
タローカ゜
ta[lo]ːŋa
アンマリ
[a]mmalʲi
ダラシカ゜
[da]laɕiŋa
ナイドーデ
na[i]doːde
ヨマッタ
[jo]mat[ta
「太郎があまりだらしがないから怒った」
(2) しかる【叱る】。ガナール(上野1977: 11)は使わない
例文1
コドモカ゜
ko[do]moŋa
ユーコトー
[ju]ːkoto[ː
キカノードーデ
kʲi]kanoː[do]ːde
ヨマットー
[jo]mat[to]ː
「子供が言うことをきかないので、しかった」
出典
小西いずみ、三樹陽介、吉田雅子(2022)「山梨県奈良田方言調査ノート」