日本の危機言語

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  ja  [助]   低接  (福井県大野市上打波)
(1) だ・である。コピュラ。無核型に対して低く付く。ただし過去形ヤッタは無核型に対して高く付く。動詞・形容詞に準体助詞を介さず直接後接しノダ文を作る(イグ]ヤ〈行くのだ〉)。ルに終わる動詞に付くとルヤ→ッチャという交替を生じる(クッチャ〈来るのだ〉)。動詞基本形にヤッタが付くと「~しそうになった」という直前相の意味を表す(シンデマウヤッタ〈死んでしまうところだった〉、オチッチャッタ〈落ちるところだった〉)。ヤッタ〈だった〉
例文1
コエワ
koewa
サゲ]ヤ
sage]ja
「これは酒だ」
出典
松倉昂平(2023)「福井県大野市上打波方言調査ノート」