日本の危機言語

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やーな]ー  jaːnaː  [名]   m1  (宮古水納)
(1) いえのな。でんとうてきななまえ【家の名。伝統的な名前】。水納島本来の伝統的な名前
(2) やごう【屋号】。
備考 戸籍上の日本語の名前とは区別される。日本語の名前は水納島方言から見るといわゆる「外来語」であり、本来は固有語、つまり水納島方言での名前を付けていた。命名は〈むぬすー〉「民間巫女」に頼んで、生まれて数日後の〈なーふぃーよーい〉「命名祝い」の際に行う。どの名前を付けるかは籤で決める。先祖の名前が書かれた紙を箱に入れ、その箱をゆすぶって紙を落とす。同じ名前が三回落ちるとその名前を付ける
アクセント資料
(1)
やーな]ーまい
jaːna]ːmai
X=mai
あらん
araN
...
(2)
うれー
ure:
X=mai
ん]め
m]me
...
やーなー[まい
jaːnaː[mai
あらん
araN
出典
セリック・ケナン、大浦辰夫(2022)『みんなふつ語彙集』国立国語研究所みんなふつ語彙集. http://doi.org/10.15084/00003679