いんぬ かー innu kaː [名] (宮古水納) |
(1) いどめい【井戸名】。島の中で飲み水が唯一取れる井戸。村からはいくらか離れている |
備考 | 真水は取れるが、満潮の時に限る。真水と潮水が重さが異なるため、真水が潮水の上に浮いており、満潮になると、真水が潮水に押されて上がってくる。満潮になると、女性たちがその井戸に行って順番に水汲みをする。村の中には井戸(〈がいがー〉〈つーがー〉など)もあったが、塩辛い水なので、せいぜい物洗いの用しかなさなかった。これだけで水が足りないので、各家に雨水を水瓶に溜めていた |
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セリック・ケナン、大浦辰夫(2022)『みんなふつ語彙集』国立国語研究所みんなふつ語彙集. http://doi.org/10.15084/00003679 |